プロフィール


最初にお読みください。

WHITE SCHOONERは私一人で営業しております。従って全てのお客様に対応できない場合が多々あると思われます。
また私自身の方法や考えがあるので、『違うな』と思われる方はこの先に進んでもあまり意味が無いかもしれません。


---私の考え方や経験を少し述べてみます。---

 楽器塗装の世界で最も注目を集めた塗料は、ストラディバリに代表されるヴァイオリンに使われたクレモナのニスであろう。現在でもその秘密は解明されていないようだ。
 ではギターではどうだろう?安価なものから高級品まで様々な塗装が施されている。ギターが好きでこの世界に入った私にとって疑問を感じる塗料もある。ラッカーを良しとする人もいる。私もその一人だけど。
 二十数年間楽器製造に携わり、良質なギターやベースを製作するガレージメーカーや大手のメーカーに塗装を提供すると共に、≪WHITE SCHOONER≫銘のギターやベースを製作し、塗装をメインにしたリペアをしています。
 又最近ドラムシェルのラッカー塗装も手がけています。


さて私がギターと出逢ったのは30年余り昔、当時の一ヶ月分の給料よりも高いアコースティックギターを購入したとき。(その前に購入したギターは、ギターの形をしていただけで、≪ギターではなかった≫と後で分かった。)半年位経ったときだろうか、全然鳴ってくれなかったのだが、ある日弦を変えた時いつもと違う響きに愕然としたのを今でも鮮明に覚えている。以来このギターは宝物であり、仕事上の物差しとして大事?にしている。
 私にとってのギターは、 共に育ってくれる友達のようなもの!!


私のギター塗装

 最初にお読みくださいでも少し触れているが、私の塗装はニトロ セルロースラッカーとポリウレタンが中心です。( ここからはポリウレタンを ≪ ウレタン ≫ 、ポリエステルを ≪ ポリ ≫ニトロセルロースラッカーを ≪ ラッカー ≫、アクリルラッカーは使っていないので無視します。)

 塗装が音に与える影響は微々たる物であろう。おそらく塗料による音の違いが判る人はほとんどいないのではないかと思われる。私も自信はない。しかし、リフィニッシュの後≪オーバーフィニッシュではないので注意≫音が良くなったとゆう話はよく聞く。
 ギターは木で出来ており、個体差があるから分かりにくいし、弾きてと共に育ち、音も変化する。
 木の持つ本来の能力を妨げることの無い塗装をすることが望ましいと考えられる。
 私がギターの仕事に就いたのは二十数年前、長野県松本市にあるM社からだ。二年余りお世話になり、その後H社に移り二年余り修行を続けた。この時我師である矢沢さんと出会う。毎日の仕事の中で塗装にはまってゆく自分が見えた。矢沢さんいわく、「塗装は一生勉強だよ!」いまさらながら思い知らされる。
 少々自信も付き独立。慌てふためいた。思うような仕事が出来なかった。不甲斐なかった。それでも仕事を続けるうち運命の出会いとゆうかラムトリック カンパニーの竹田氏と出会う。この頃まで仕事の効率を計るためにポリサンを使っていたが、ウレタン中心の塗装に切り替わった。その後ラッカーが中心となり現在にいたっている。
 このウレタンとラッカー、吹き方にもよるが塗膜を薄く仕上げることが可能だ。スチール弦を張りピックを使う奏法、ある程度の強度が必要になる。又湿度からギターを保護する上でもある程度の塗膜と硬度が必要と考える。ギターはヴァイオリンのように何百年ももつ楽器とは考えにくい。しかし良い音でできる限り長持ちさせ楽しみたいものである。限りある資源を有効に使いたいものだ。
 ギター塗装は非常に難しい塗装である。それは形状によるところが大きい。又最近は蛍光灯が歪んではならないなど、過度な品質を要求されるからでもある。形状による難しさは納得するが、何も蛍光灯が歪まないように分厚く塗装する必要はどこにあるのだろうか?≪綺麗だと売れるから?綺麗だから買うの?音なんじゃないの?≫もちろん綺麗に仕上がるように努力はしているが・・・・・。
 今の一部のメーカーやディーラーの考え方は腑に落ちない。
 蛍光灯が歪まないから綺麗だとは思わないのだが・・・・・・・。
 アクリル系の塗料はうちでは使っていない。一部のメーカーでは白はいつまでも白くあってほしいようです。私は白は弾きてと共に年をとり、いわゆるヴィンテージホワイトへと変化してほしいと思うから。
 これからも私の塗装はラッカーとウレタンで、薄く綺麗にを常に意識して作業を進めます。